親の方から中学生へのオススメの参考書や問題集についてよく聞かれます。
私は答えます。
「中学生がもっとも大事にすべきは学校の教科書です」
と。(だいたいガッカリした顔をされます)
だから(ガッカリした顔を無視して)私は問います。
「教科書はきちんと理解できていますか?」
「教科書の内容が問われたらスラスラと解けますか?」
と。「・・・・・・・」(あらら・・どうして黙っちゃうかな。教科書レベルができるかどうか把握していないのかな?)
「もしかして一気に成績がジャンプアップする必殺の問題集を期待していました?」
とまあ、ここまでくると、「こんな奴に質問した私がバカだった」という顔をされてしまう。
しかし、ガッカリされようが、バカかといわれようが、「もっとも大事にすべき点は学校の教科書」であることはかわりません。
もう「一気に成績がジャンプアップする必殺の問題集」なんてものを探す無駄な努力はやめましょう。勉強はちゃんと段階を踏んで、1つ1つ階段を上がっていきながら進めていくものですから。
また、お話を聞いて、その子にピッタリのおススメの問題集を教えても「子供にやるように言いましたが全然しません!」なんて勉強以前の問題に引っ掛かっている人もたくさんいます。イイ問題集もやらなければ、やらせられなければ、宝の持ち腐れですからね。
さて、おススメの参考書や問題集の話でした。
「教科書が大事」という基本からいうと、中学校の生徒がまずすべき問題集は学校から与えられた副教材です。一番にこれをオススメしたい。
まずこれをバッチリやる。しかし、学校から出る副教材は問題数が少なかったりすることも多い。また、問題のレベルがカンタンですぐ終わってしまう場合が多々あります。
そこでそれら学校から出る副教材の問題数の少なさや問題の種類のバリエーションの少なさを補うのが市販の学校の教科書準拠の問題集ということになります。学校の教科書準拠の問題集は近所の本屋さんにいけば、売っています。
私は通常、中学校の定期テスト対策として、学校の副教材と市販の学校教科書準拠の問題集2冊の計3冊は生徒にやらせます。
普段の勉強、テスト週間の試験勉強でそれらを3回繰り返してテストに臨む。
これでだいたい定期テスト対策としては大丈夫でしょう。これらはいずれも基礎的な勉強になります。高校入試を受ける子供であれば、誰もが最低限やっておかねばならないことです。
その上で、
・さらに上を目指したい
・教科書レベルではもの足りない
・もっと教科の理解を深めたい
・実力テストで力を発揮したい
・塾のテストで良い成績を取りたい
・応用問題もやっておきたい
・入試に対応できる力をつけたい
・高校に行っても通用する学力にしておきたい….etc
を追い求めていく際におススメの参考書・問題集を紹介したいと思います。くれぐれも教科書をきちんと勉強した上でお買い求めください。
各ページで紹介しているおススメ問題集は基本的に公立中学に通う生徒を対象に書いています。
では、私立・公立に関わらず6年一貫校に通う子供たちはどうなのか?と思われるかもしれません。
しかし、基本的に6年一貫校に通う子供たちは学校側から豊富な教材を与えられているのが現状です。その上、さらに問題集を買い揃える必要があるのか?と言われれば、ほとんどないと思います。
6年一貫校では授業進度も早い。内容も深く掘り下げた内容になる。その分、教材やプリントも与えられる。それらをしっかりこなすことが最優先と考えています。
それを踏まえた上で最優先となるのが教科書でしょう。教科書があって、はじめて問題集となるのであって、教科書なしで問題集へと進むのは勉強の進め方としてはよろしくないと言えます。
それでなくても6年一貫校に通う生徒の宿題は一定量以上あるわけですから、まずは学校で与えられたものをしっかりこなすことを優先して下さい。私などは学校から与えられたもののうち、いくつかはやらずにもっと少なく選別して取捨選択をして勉強したほうが短時間で済むし、効率的であろうと考えているくらいなのですから。
そういう意味では6年一貫校の場合は問題集というよりはわかりやすい参考書が欲しいという要望があるのかもしれません。
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「オススメの問題集を教えて!」というメールがホントによくくるのですが、私の基本的な答えはいつもこう。
今あるもので、いいですよ!(>_<)
いい教材を見つけることで、成績を上げよう!なんて考えている親のみなさんは、きっとがっかりされていると思います。
ストロングも、答えながら、「不親切な回答だな~」なんて心苦しく思っているため、今回は少し教材(問題集)選びについてお話をしてみたいと思います。
そうはいっても、大学受験用で予備校講師があみ出した参考書といった部類の本や、中学受験、高校受験用でも、難問だけを集めた問題集なんてものを除けば、どれも大差ないというのが、ストロングの正直な意見です。
え、ガッカリ??
確かに、成績がイイ子の親は、問題集などをよく知っています。俗にいう「良問」揃いの「名問題集」なんかをバシッと買い揃えているのも事実。
けど、成績がイイ子の親は、同時に問題集の使い方まで知っている!だから、より成果を上げることができるんですね。
ストロングが、
問題集選びよりも、問題集の使い方が重要!
なんて、ことあるごとに言っているのは、そのためなんですね。
このことは、親のみなさんには、ぜひ知っておいてほしいし、それを踏まえた上で、進んでほしい。
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国語の読解のおススメの問題集は、以下の6冊です。
「国語の読解問題っていったいなんなの?」こうした素朴な疑問に真摯に答えてくれるのが石原千秋さんの本です。中学入試、大学入試についての著作もある石原さんですが、ここでは高校入試に関するものをおススメとして2冊紹介します。
高校入試国語では必ず出題される評論を読むために必須の、一段高い位置に立った批評的な読みの方法を説くとともに、入試に役立つ、全体を一気に把握する読み方を伝授する。自己、言葉、時間、自然、科学、比較文化、社会、情報の8つのテーマから軽やかな知性を身に付けることを提唱した本。
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社会はまずは教科書と与えられた資料集ですね。社会の教科書なんかまともに読んだことがない中学生が「社会が苦手で・・・」なんて言おうものならビンタですな。
何回か読んで理解できない、イメージがわかないというのであれば、わかりますが、読んだこともないのに「わからん!」なんて不届至極。
教科書を読まないで問題集を繰り返しやっても、すぐ忘れてしまって実力テストで往生することにもなりますので教科書をまず丁寧に読み、出ているグラフや地図や年表も見る。該当する資料集も見る。たいていは学校で先生があれこれ話しながらやってくれるはずなので、その時はしっかり聞き、あとでもう1回見れば、多くは頭に残るでしょう。
授業を聞かないで家で頑張る勉強は社会に限らずもっとも非効率な勉強であることをお忘れなく。
「いやあ、今中3で歴史と地理の授業を全然聞いてなくて、これから改心して公民の授業はちゃんと聞いてやりますので、地理と歴史何をやったらいいのか教えてください」
と言われたら、やっぱりまずは教科書を2回読んで、読みながら該当の資料集を見ろ!と言うでしょう。
その上で、いわゆる一問一答形式と言いましょうか、基本的な用語と知識を整理しつつ、確認するのがその次にやることでしょう。
最近の入試では記述や単なる暗記モノから一歩踏み込んだ出題がされるから「一問一答形式」の勉強は意味がないと言われることがあります。
しかし、なんでも物事にはステップというものがあって、基本用語や知識もなくして記述は書けないし、暗記モノから一歩進んだ問題なんてできるわけないんですから。
なので勘違いすることなく、教科書→一問一答で基礎知識と用語を確認したら、あとはいろいろと問題にあっていけばよろしい。
とにかく教材はなんでもよろしい。できれば薄いもので一通りササッといけるもの。もちろん1回じゃ覚えきれないので2回3回とやることになるので、できるだけ薄いものがいいでしょう。

1ページ1項目で構成。入試によく出る内容は白ヌキ番号で表示
一問一答式社会―高校入試
社会の問題を解くうえで,必要な資料を読み取る力に焦点をあてた社会資料読解問題集

中学総合的研究高校入試問題集社会資料読解 新装版
内容
地理
①地図・地形図 地図・地形図の読解
②日本地理 産業の割合・推移の読解
③世界地理 資源の分布や産業の割合の読解
④環境・国際 人・モノの動き、推移の読解
歴史
①古代・中世 史料文や組織図、文化財の読解
②近世 グラフの変化や史料文の読解
③近・現代/総合 年表や条約、経年変化を示すグラフの読解
コラム
公民
①政治 しくみ図や法令の読解
②経済 経済活動を示すグラフや流通のしくみの読解
③国際 国際社会の関係を示す地図・しくみ図の読解

高校入試 文章で答える問題の解き方 社会
内容
■地理編
第1章 日本地理
第2章 世界地理
第3章 世界と日本の結びつき
■歴史編
第1章 文明のおこり-天下統一
第2章 江戸時代-現代
■公民編
第1章 政治
第2章 経済
第3章 国際
2012年高校入試より社会の問題と解答解説を掲載。47都道府県の公立高校と主な国立・私立高校および高等専門学校を収録

2013年受験用 全国高校入試問題正解 社会
毎年5月とか6月になると発売されます。ここに紹介しているのは2011年度版ですが、1年や2年古くても問題なし。
てっとり早い問題集はやっぱりこれで一通りの基礎知識や用語ができたら、すぐやってもいいですね。基本的には私は中学1年が終了したら、子供に渡して習ったところをやっていく。社会の入試問題には地理とか歴史とかの融合問題もありますが、割と分野別に分かれているので受験生でなくても取り組みやすいのではないでしょうか。
通常、中間・期末テストが終了するとみんな一休みするわけですが、私たちは定期テストが終了したら、習った範囲の入試問題をやらせます。ながーーく記憶しておいてもらいたいですから。また入試問題がどういう形で聞かれるかも知ることもできる。ホント全国どこでもよく出るものはでますし。
定期テストが終わって一休みするから実力テストになると途端に弱くなったりもします。入試問題は、定期テストのように狭く深く聞かれません。浅く広くが入試問題、特に公立高校入試ではそうですから、定期テストが終わったら、また春休み、夏休み、冬休みなどの休み明けの実力テストがある場合は学校の課題をさっさと終わらせて、これをやるのがいいですよ。
理科も他教科同様に中学校から副教材が配布されるでしょう。しかし、理科の場合は「授業ノート」など授業の補助教材の配布のみという中学校も多く、問題演習が不足しているなあと感じられる場合が多々あります。
そこでまずは学校準拠の問題集を使って習った単元の知識を「使う」練習が必要になります。今学校準拠の問題集で私が一番高い頻度で使用しているのは新興出版社の「中学SKILL&TRY」シリーズです。
理科の主要な教科書である「東書」「啓林館」「大日本」などの準拠の「一分野 上」「一分野 下」「二分野 上」「二分野 下」がそれぞれ市販されています。
この問題集は小さな書店でも置いている場合も多く、我が子がどこの会社の教科書を使っているのかわからなくても、近所の書店で探してみたらイイですね。
繰り返しますが、この問題集を使用して、「習った知識」を「問題を解く」に変換できるようにします。「生物」「地学」分野は知っている知識をそのまま答える問題も多く存在しますので「解ける」につながる場合もありますが、「物理」「化学」分野はこの「知識→問題を解く」がうまくつながらない生徒も結構いますので、習ったらすぐに問題演習をして「習ったことがうまく頭に収まっているか」を確認するのがイイでしょう。
本書は準拠問題集としては1単元ごとの問題数が結構あります。問題集には「Cチェックテスト」と「Uアップテスト」がありますので、いっぺんにしようとせずに、まずは「Cチェックテスト」のみをやってみることをおススメします。「Cチェックテスト」がスムーズにできるようなら「Uアップテスト」に進みましょう。
しかし、「Cチェックテスト」で答え合わせをして間違いが多いようなら、「Uアップテスト」には進まず、何を間違ったのかを確認します。その際、よくあるのは、解答を見て「フムフム。そういうことか!」とせずに、もう1回教科書を引っ張り出して考えてみる。この作業を私は重視しています。
ただし、教科書を見ても、問題集に答えられないという生徒も多い。そこで間違った問題をもう一度考える際に教科書の代わりの参考書として使っているのが文英堂の「高校入試合格へのベストアプローチ」シリーズです。
文英堂の「高校入試合格へのベストアプローチ」は、1単元を「図を中心とした解説」「出題されたら必ず問われるポイント」と「最も典型的な出題問題」を見開きでコンパクトにまとめた参考書の比重が高い兼問題集です。
私は、教科書準拠の「理科 中学SKILL&TRY」をやらせて、答え合わせを行い、間違った問題は「高校入試合格へのベストアプローチ」の該当単元を開き、そこを見ながらもう一度問題を考えさせます。こうやって「習った知識」を使って「問題を解く」過程までを生徒にやらせる。
「高校入試合格へのベストアプローチ」は、とにかくコンパクトにまとめられていますが、必要最小限のポイントは抑えられているので、常に机のそばにおいて、わからない問題が出たら、教科書代わりに、辞書代わりに使用します。
「わからなかったら答えを見て理解する」とか「わからないものは教えてもらう」というのは効率よく勉強する上で1つの有効なやり方であると思いますが、中学生の場合、中学受験と違って、定期テストまで比較的時間の余裕もあり、かつ公立中学校では授業進度もそれほど早くないので、こうした作業をさせる時間もあるでしょう。習ったらすぐに忘れてしまう愚を犯さないためにこのようなやり方を行っています。
このやり方を続けていくとよくわかるのですが、いつも見なければならない単元が出てきたり、覚えられない単元が出てきたりします。「高校入試合格へのベストアプローチ」を辞書代わりに使うことで、自分の弱点がよーーくわかったりもしますのでぜひ手にとって見てみて下さい。
また、理科では計算分野が苦手な生徒が非常に多い。たいていは食わず嫌いというか、やらず嫌いで、解いたり考えたりする前に「難しい」などとほざくガキがほとんどです。
難しい問題もあるけれど、誰でも(サルでも)できる典型的な基礎問題を落としているのを見ると、点がいらないんだなと思う。しかし、聞いてみると「点はいらない」という生徒はいない。
じゃあ、やれよ!!!
というわけで、1つ紹介しておきます。
中学総合的研究高校入試問題集理科計算問題 新装版
内容紹介
それぞれ各編のはじめに「基本知識をおさえよう」のまとめがあり、例題で計算問題を解く上で必要な基本がわかるようになっています。
ただし「やってみなさい」と子供に渡しても多分やらないと思います。あしからずご了承ください。
さらに実力テスト対策用又は受験生用としては例年「全国高校入試問題正解理科 2013年受験用」を使用してきましたが、旺文社から2011年度版ですが「全国高校入試問題正解分野別過去問520題理科1分野・2分野 (2011)」というのが出ました。残念ながら今のところ改訂されていないようですが、分野別のものとして使い勝手がいいですね。

内容的には『全国高校入試問題正解』に掲載された問題のうち、2009年以前の公立高校入試問題を厳選し、分野別に並び替えた問題集です。いずれも例年5月か6月頃に発売されます。とはいっても1年や2年古くても支障はないのであるものを使いましょう。
分野別になっているので集中的に解きやすい点、また入試問題でどういう問題が聞かれるのか? さらにどういう問題が頻出なのかを子供たちに知らせるには有効でした。
実際に問題を解いてみて、わからない問題はすぐに答えを見ずに、「高校入試合格へのベストアプローチ理科1分野」や「高校入試合格へのベストアプローチ理科2分野」で調べて答えを出してみるという作業を家庭学習でやったところ非常に理科の実力テストの点数が上がったと生徒は喜んでいました。
ちなみに数人の生徒が家庭学習で活用しましたが、全520題のうち、1日に3台程度(入試が近付くと1日5題程度)進んで350題くらいまでやったようです。
「全国高校入試問題正解分野別過去問520題理科1分野・2分野」の内容
<第一分野 化学・物理編>
第1章 物質とその性質
化学実験器具の使い方 水溶液とその性質 気体とその性質 状態変化
第2章 物質のつくりと化学変化
物質の変化と原子・分子 化学変化のきまり
第3章 音と光
音 光
第4章 電流とそのはたらき
電流回路とオームの法則 電流のはたらき
第5章 力と運動,エネルギー
力と圧力 運動と力,速さの変化 エネルギー
<第二分野 生物・地学編>
第6章 植物とそのなかま
身近な生物の観察 植物のつくりとはたらき 植物のなかま
第7章 動物とそのなかま
動物のつくりとはたらき 動物のなかま
第8章 生物と細胞,食物連鎖
細胞,生殖と遺伝 食物連鎖
第9章 地震,火山,地層
地震と地殻変動 火山と火成岩 地層と堆積岩
第10章 天気とその変化
温度と湿度,気圧と風 前線と天気の変化
第11章 太陽と星の動き
太陽の動きと季節 天球上の星の動き 惑星と宇宙
<第一分野・第二分野総合>
第12章 科学技術と人間
第13章 自然と人間
第14章 第一分野・第二分野融合
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学研の「書き込みテスト基礎からぐんぐん」シリーズの数学の良いところはとにかくシンプルなところ。中1数学は19項目、中2数学は17項目、中3数学は17項目に分けて、1単元4ページの構成です。
最初の1ページが「要点の確認」で2ページめが基本問題となっていますが、学校の教科書準拠問題集をしっかりやった生徒にとっては10分から15分ほどで通過できます。もしここで引っ掛かるようなら、教科書に戻る、10分程度通過できたら次の3・4ページの「実践力」ページへ。
この「実践力」ページでは公立高校入試で出題された問題も配置されていますので、その単元の最終形まで一通り学ぶことができます。一定レベル以上の生徒で家庭学習もできる生徒には学校準拠の問題集を自分でやらせて、この「書き込みテスト基礎からぐんぐん」シリーズをやらせてみる。その出来不出来で課題も見つかります。数単元ごとに「定期テスト予想問題」の項もあります。あまり中学校の定期テストを意識した問題が配置されているとは思えませんが、基本事項の復習には十分使えます。
問題数も多くはなく、子供の処理力=「問題を解くスピード」を短時間で鍛えるには使い勝手がイイ問題集と言えます。
なお、「正解へのヒント」という項もあり、もし解いてわからない場合はすぐに答えを見ずに、ヒントを見て再び考えてみる作業が入るとなお有効です。書き込み式ですから計算する余白も十分あります。コピーして2回やるか、1発勝負で猛スピードでやらせるか、決めるのはあなた!

明治図書学習書編集部
定価:1,080円(税込)
これは公立中学校の3年生に実力テスト対策として学校から副教材として配布される種類の本で、各種出版社が製作し学校のみに卸しています。
通常は一般の人は手に入れることができないのですが、明治図書のサイトによれば、「文芸春秋社刊『学力低下を克服する本』を読まれた方のために個人販売を行っております」とのことで、今は誰でも手に入れることができるようになっていますのでここに紹介した次第です。
本書の構成は、
「まとめ」
↓
「基礎のチェック」
↓
「基礎をたしかめよう!」
↓
「力をつけよう!」
で文法ごとに分けられています。最後の「力をつけよう!」は読解問題で、これも3段階に分かれており、100語程度の長文、150語程度の長文、180語程度の長文と慣れていくように工夫してあります。
また、重要単語は900語を仲間ごとに分けられ、重要単語プラス300を加えれば,1,200語程度の必須単語が早わかり。
中1・中2の生徒が習った単元を勉強していくのもよし、中3が今までの復習としてやるのもよし。中3生が夏休みに本書の中から15単元ほどを丁寧にやり(間違えたところはできるように)、重要単語を覚えたところ、
夏休み明けの業者の実力テストで、苦手だった英語が30点近く上がった
という事例もあります。
100語程度から180語程度の長文もなかなかよろしい。入試問題、特に公立高校の入試問題で出題される英語の長文には「話の型」があります。ホームステイに行った後での手紙のやり取りの話とかALT(学校で英語の授業の補助を行う外国語指導助手)と文化の違いの話、外国人を催し物に連れていく話などなど「話の型」があるので、その型の典型的なパターンを知るのにもよろしい。なお、長文は設問に答えるだけではなく、長文の意味を取っていくやり方がおススメ。
本書は、英語を「話す・書く」際に,12の語順パターンのいずれかにあてはめることで理解・定着・応用できることを目指した本で、英語の構造を知りたいという人におススメです。
著者の田尻悟郎先生曰く
この本は、生徒が間違うことで英語が上手になってくることを実感してくれるために書いたものであり、アウトプットをする中で間違いを指摘され、それを修正する際に使う本
とのことです。
買ってぜひ使ってほしいですが、思い切ってまず買ってみることができる値段というのもうれしいですね。英語を教えている先生にもぜひ手に取ってみてほしい教材です。
>> 本書の購入・その他の評価を見る
1、英単語は暗記しろ!
2、文の型を知れ!
3、英作文は日本語をそのまま英文にするな!
英語はまず英単語が書けないと話になりません。よく「英語が苦手」「英語がよくわからない」と相談を受けるのですが、基本的な英単語を書かせてみると書けない子供がたくさんいます。
そういう生徒に私は言います。「お前は英語が苦手なんじゃなくて、英語を勉強していないんだよ」と。
勉強もせずに「苦手です」なんて破廉恥なことを言うなと。
教科書に出てくる英単語は書けるようにする、外国語を勉強するのですから、これは最低限の努力です。
その上で、英語の文の構造は「五文型」というたった5つの文型に分類されます。学校によってはこの「五文型」を公立中学校で教えてくれるところもありますが、知らない子供たちもたくさんいます。
ただひたすら教科書などの英文を暗記しようと努力している生徒がいます。
その努力は立派ですが、もう少し「楽して覚えられないか?」に目を向けることをおススメします。楽して英文を覚えるのには「五文型」を理解しておくこと。「五文型」を理解していえば、英文をひたすら暗記するという「もったいない努力」から解放されます。
最後に英作文について。
高校入試においても英作文は条件英作文、自由英作文などさまざまな形で問われます。その際、与えられた「日本語」をそのまま英作文にしようと多くの子供は頭を悩まします。
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国語の読解についての相談があった際には、私は以下のような考え方でぜひ家庭学習をやってみて下さいと返信してきました。
中学生ともなれば、ここで述べる「親子で一緒に解く」という方法は取りづらいかもしれません。しかし、それでもここに述べるようなプロセスを経なければ、読解の力はなかなかつきません。ここに記すやり方そのままでなくてもイイです。ただ、読解ができるようになるというプロセスをご理解下さい。決してすぐに、いっぺんにできるようにならなくてもいいんです、少しずつで。
ここでは国語の読解の勉強方法についてのお話です。少し長いですがお付き合いください。
国語の読解の勉強で一番大切なのは、
なぜそういう答えになるのか?
を考えることです。
数学のように、繰り返し問題を解くことで解法を身につけたり、スピードアップする方法が国語には適用できません。国語では繰り返し同じ問題を解けば、答えを覚えてしまって勉強になりませんから。
もっとも数学などでも繰り返しやれば、子供が答えを覚えてしまうことがあるわけですが、数学では仮に答えを覚えていても「途中の式」をちゃんと書くことで、単なるマル暗記から逃れることが可能です。 しかし、国語は数学の途中の式にあたる部分のほとんどが頭の中にあるために、2回目、3回目の学習が単なる答えの暗記で終わってしまうわけです。
また、国語は復習と言っても、「何を復習するの?」という感じになってしまいがちで、たいていの場合はやりっぱなしになっているのが普通でしょう。そこで「読解の答えがなぜそういう答えになるのか?」という本来は頭の中にある答えを導き出した根拠や理由を表に出していく勉強がどうしても必要になります。
学校や塾の授業で、問題を解いて、解説を聞き、間違いを直したり、○をつけたりするだけでは子供の読解問題に対する力はつきません。なぜなら、
「なぜそういう答えになったのか?」
の根拠や理由が明確になっていないからです。 もし子供が国語の授業を聞いて、
「なぜそういう答えになったのか?」
を考えられるとすれば授業を受けただけでも、読解の力がつくでしょう。でもそれは子供が授業の中でそれをやっているのです。そこを勘違いすると、「あの子は元から頭がイイ」なんて結論になってしまう。
前置きが長くなりました。
ぜひ国語の勉強でやってほしいのは、
>> 続きを読む
高校受験の勉強法について、中学生のお母さんからいただきた質問にいくつか答えました。
Q&A形式に高校受験の勉強法について答えていますので興味のある方はどうぞ!